性癖マッチング率100%のキャラ
戦国姫5は2013年に発売したゲームなのですが(10年以上前…)、なぜ今更このゲームをプレイしたかというと、姿だけ知っていた織田信行というキャラをどうしても理解したかったからなんですよね。
信行というキャラ自体はかなり前から知っていて、性癖にあまりにも完全一致すぎると当時から私の中で話題でした。 和服、フリフリのミニスカ、袖が分離するタイプの長い振袖、ニーソ、腰まで伸びてるストレートなロングヘア、ピンク髪、カチューシャっぽい装飾、つり目、女言葉、ちょっと気の強そうな感じ、可愛さ自覚してそうな感じ、年相応の子供っぽさが残る感じなど…とにかくすべてよい。今まで見てきた美少女キャラの中で一番好きまであるかもしれません。
戦国シミュレーション自体に全く興味がなくて手を出せずにいたのですが、日頃より様々お世話になっているDLSite様で半額になっていたので、流石にやるなら今しかないと思い購入に至りました。 ちなみに、興味のあるキャラがいればゲームはそんなでなくても結構楽しめる派閥です。信行はかなり性癖にクリーンヒットしてたので余裕でした。
モチベーションのすべて
戦国シミュレーションなんもわからん
いわゆる「信長の野望」ライクな戦国シミュレーションというジャンルは触ったことなかったので、最初はUIにある要素の何がどのように作用するのか本当に全くわかりませんでした。 というのも、「城の普請」って何?なんか数字増えたんだけどw あれもうできない、くらいのレベルで、下調べなしでやったのでガチのマジですべてが不明でした。
こういうのって多分セオリーとか暗黙の了解みたいなのがあるような気がするのですが、他作品だと微妙に名前や内容が異なっていたりと参考にしづらかったので、結局かなり雰囲気で進めていました。
戦国シミュレーション初見の人がぱっと見でこれ理解するの無理では?
ただ、こういう手探りで攻略法考える感じの原初のゲーム攻略体験は、Wiki が当たり前な現代では逆に貴重だったように思います。純粋にゲームを楽しむという気持ちを久々に思い出せました。
途中難易度が上がっていくにつれて、さすがに要素理解しないと詰むか?みたいな状況になってきたので、さすがに何か情報がないか頑張って調べたところ、まさかのゲーム内に「遊戯指南」という超豪華チュートリアルがあるのを見つけて、そこにすべて(本当に全部)が書いてあって完全解決しました。これがなかったらかなり詰んでたので相当な救世主でした。 ちなみに、割とボリュームあるチュートリアルなんですがなぜかフルボイスです。
そこ豪華にするんだ
戦国シミュレーション完全に理解した(脳筋)
ありがたすぎるチュートリアルによって個々のシステムはなんとなく理解したのですが、どうやって進めていくかはやはり多少考える必要がありました。
ただ、正直要素を知った上で細かいシステムに触れても違いをあまり実感できませんでした。最終的に、進行に大きく影響があると確信できた兵力をとにかく最大まで上げて、最大戦略で殴り込むゲームになりました。脳筋戦法。
多分、攻め落とされるのを避けるために領土際に人置いて守るとか、逃げられないように挟み撃ちして確実に侵攻するとかやると思うんですが、やってた当時はそこまで頭が回りませんでした。 実際通常難易度のレベルだとその辺りやらなくても特に困らなかったので、高難易度でちゃんとやろうとする時に初めて考慮するくらいで良かったのかもしれません。 あとシナリオだと一定進行度までは関係しない敵は攻めてこないという超イージーモードだったのも、脳筋で問題なかった理由としてありそうです。
ついでに、どうせなら最強信行ちゃんを爆誕させよう!とか思っていたら(無双か何かと勘違いしている?)、思ったより早く上限が来たのでそもそもそういうゲームではなさそうでした。 キャラレベルや武器習熟度が最大くらいはシナリオ中盤入りかけくらいには達成していたし、敵もすぐ極まってて、そもそも最大強化が前提なようにも感じました。
後半は割と消化試合
後半はほぼ赤マスを埋めるゲームと化していました。とにかく作業感が強かったです。誰もいない城まで全部埋めなくてもいい?とかもわからなかったのでしらみつぶしに埋めていきました。 ちなみに、こういうゲーム以外もそうなんですが、意外と作業感自体は結構嫌いではなかったです。やっぱ無双したいだけなのかもしれない。
途方もない作業
フリーモードもなんだかんだ楽しんだ
このゲーム群雄割拠モードという実質的なフリーシナリオがあるのですが、それはそれで面白かったです。 好きな家選んでそこから好きに侵攻していく感じなんですが、シナリオをクリアしておくと武将引き継ぎという神システムが開放されて、それで信行を引き抜くことによってどこでも信行ちゃん状態にできます。 ちなみにこれストーリーでもできて、確認したところ足利家シナリオ以外は信行の引き抜きができるようです。結構主役級のポジションぽいけどやっていいんだそれ。
ストーリーで割とお腹いっぱいだったので群雄はもういいかなの状態だったのですが、この仕様を知ってからは流石にやりたくなりました。 同じモチベでこのゲームをやる人が存在するのかはわかりませんが、とにかく好きな武将使いたい人はシナリオをクリアしておくことをおすすめします。
加えて、信行当主版という完全に私に向けたとしか思えないおまけ機能があって、結局群雄でも織田ルートで進めることになりました。 信行当主版とは何かというと、SLGのときは左側に当主がいて、これが通常信長なのが信行になるというだけの内容なのですが、信行モチベの私はこれだけでもかなりテンションが上がりました。実は冒頭のSLGのスクショはそのバージョンです。
これを開放するにはシナリオ序盤の負けイベを頑張って勝つということをしなければならず、普段99%スキップしてる合戦をちゃんとやらないといけなかったのは地味に辛かったポイントでした。 同じことをやろうとしている一部の人のために攻略法を伝えておくと、とにかく対面で相性不利にならないようにするのと、スキル発動を祈って発動したら殴るという戦法で勝てました。スキルがめっちゃ強いのですがランダム発動なので割と運ゲーです。
その他ゲーム性周りの話
ユニークキャラめっちゃ多い
この手のゲーム通例だと思うのですが、ユニーク武将めっちゃ多いですね。モブ武将もいたのですが、それらをすべて解雇しても全然問題ない程度にはユニークキャラの数が多かったです。100 人くらいいた気がします。 普段は顔グラしか見ることはないので気づかなかったんですが、ステータス画面で見れる全身を見たときに、服が思ってたのと全然違ったりするキャラが結構いて笑いました。
おめぇそんな服だったんか…(顔グラだと兜入らないくらいしか見えない)
脱衣CGあるんだ(それはそう)
このゲームはえっちなゲームなのでそれはそうという感じなのですが、いわゆる中破絵みたいな脱衣CGがあります。前情報ほぼ0だったのもあってあると思ってなかったので驚きました。 これ、美少女武将全部にあるっぽくて凄かったんですが、信行しかまともに見れてなかったりします。 というのも、シナリオクリアしないと差分が見られず、織田シナリオ以外クリアしていない私は織田家のキャラしか開放されなかったんですよね。主にSLG的な方面でシナリオ結構重かったんですが、全部開放するのさすがにしんどくないです?
ギャラリーモードは神とさせていただきます
ちなみに、クリア後に解放されるギャラリーモードで、武将ごとの各ボイス、立ち絵鑑賞、表情変更などができます。 脱衣CGの差分もそこにありました。これが各キャラにあるのですが、そのキャラの画面入った時のボイスとかあって豪華でした。個人的には求めてた全てがここにあって、これだけでもクリアする価値はあると思ってます。
本編ではまず聞くことはないボイスもあったりしてかなり良かった
シナリオでは意外とおじさんの好感度が上がった
シナリオは織田ルートしかやってないのでその前提で感想を書きます。なお、基本的に信行しかほぼ興味なかったのでそれ以外の記憶は薄いです。
まず、前作などは特に触れておらず背景がよくわかっていないのですが、多分現代でいう転生なろう物のフォーマットですよねこれ。なんとなく祖先を見たような気がしてちょっと嬉しかったです。
今川家あたりの話がある序盤ですがかなり信行中心で物語が回っていて、この時点でかなり満足度高かかったです。顧客が本当に求めていたものを提供してくれました。
信行以外の話もしておくと、思ったよりおじさんたちの出番も多かったのが個人的に良かったです。美少女中心の世界で活躍するおじさんは映えますね。 美少女ゲームって基本的に男性キャラ、特におじさんたちにフォーカスがあたることってほぼなくて、こういうのって美少女とそれ以外が等しく登場する戦国ものとかでしかあまり見ることがないかもしれないなと新鮮な気持ちになりました。
あとおじさんたちの声優の熱演も光ってましたね。人質の交渉の話とかもあったりして、なんとなく大河ドラマっぽさを感じました。見たことないですが…。
マイベストおじさん、今川義元
声優の話でもう一つ余談があって、真田幸村というキャラがいるのですが、このキャラの声優が信行と(声の出し方含め)一緒だったのに衝撃を受けました。一応メインキャラ枠だと思うんですがそんなことある?
話を戻して、前半に信行周りの話がまとまっていたのは良かったのですが、中盤入るあたりで主人公とくっついてからは他家の描写が中心になり、あまり表に出てこなくなってしましました。まあ元のいざこざは解決してるし、シナリオ的には他のキャラにスポットを当てていきたいといったところでしょうか。 私は本当に信行しか見てなかったので、メイン逸れたあたりからあんまり興味無くなってしまい、その信行も後半は惚気るか信長に嫉妬してるかしか無かったので、そういう意味でもあまり印象に残りませんでした。
特に後半は9割SLG、1割ストーリーくらいの割合になったのでほぼスキップで済ませてしまいました(さっさとSLGやりたい)。エンディング自体は天下統一できて良かったねと普通に予定調和なので、記憶に残るポイントはほぼ序盤に集中する形となりました。信行の描写については満足したので良しとしています。
特に印象に残ったシーン
最後に特に好きだったシーンについて書いて終わることにします。 信行を除いた作中キャラで一番好きなのは、とあるモブ門番でした。一介のモブキャラがこんなに印象残ることがなかったので個人的MVPです。 一見意味不明だと思うんですが、ちょっと語らせてください。
作中で信行が信長に黙って独断で動き出すシーンがあるんですが、その時出会う門番には信長からの命令と嘘をついてるんですよね。 その後、作中で結構な時間が経って信行が帰還するんですが、門番は当時と変わらず勤めていて、使命を果たした信行のことを喜び勇んで迎えてくれます。 一介の下っ端である門番が上方の事情を知ってしまっても、その忠義を見込まれて、本人は純粋に約束を果たそうと、信行が帰ってくるのを待っていた、忠実な部下であったっていうの、すごく良くないですか?モブにもちゃんと人間性が感じられる瞬間です。
ユニークキャラじゃなくてそういうモブキャラとのアツいやり取りみたいなのって、普通の美少女ゲームでは出てこないところなのでかなり感動しました。 こういうシーンを見ると、その世界のキャラがちゃんとその世界の中で生きているように感じられて、質感が高まって良いですね。
良かったシーン1
良かったシーン2